2023年10月23日
建売住宅とは?分譲住宅との違いやメリットデメリットをご紹介
一戸建ての維持費を抑えたいと思われている方に向けて、維持費の種類や目安、節約するためのコツを解説します。
一戸建てを建てたいと思いつつも、「維持費が大変なのでは・・・」と思う方が多いようです。
確かに一戸建てを所有すると、修繕費や税金、保険料などがかかります。
今回の記事では一戸建てでかかる維持費の種類と、維持費を節約するための5つのコツをご紹介します。
できる限り費用を抑えながら一戸建てを持ちたいと思われているなら、参考になるはずです。
Contents
一戸建ての維持費にはどのくらいの金額がかかるのか見ていく前に、まずは一戸建ての維持費の種類について確認しておきましょう。
必要となる費用は「修繕費」「税金」「保険」の3種類にわけられるので、それぞれについて詳しく解説していきます。
まずは一戸建て住宅の状態を維持するための修繕費です。修繕費とは住宅のメンテナンスやリフォーム、修繕などにかかる費用のことを指します。
一戸建て住宅も築年数が経てば経年劣化が見られるようになるでしょう。
劣化した部分を修繕したり、リフォームしたりする費用が修繕費です。
一戸建て住宅の維持費として忘れてはならないのが税金です。一戸建てには主に次のような税金が課されます。
【税金の種類】
固定資産税は土地と不動産を所有する人に対して、一律で課される税金です。
一方で、都市計画税は、都市計画事業もしくは土地区画整理事業の対象となる土地と不動産に対してのみ課される税金となります。
また、都市計画税は自治体により課税されないこともあるので、必ずしも必要な維持費ではありません。
しかし、一戸建てを持つと、以上の2つの税金が維持費として必要となる可能性があります。
参照:総務省 固定資産税
参照:総務省 都市計画税
一戸建ての維持費には保険料も含まれます。代表的なのは火災保険ですが、地震保険のオプションをセットで契約する方も少なくありません。
火災保険は10年間、地震保険は5年間と長期の契約で一括支払いするケースも多いため、支払いのめどを経てておくことが大切です。
一戸建てを持つなら、保険料の支払いについても考えておく必要があるでしょう。
それでは、一戸建ての維持費はどのくらいかかるのでしょうか?目安となる金額について、維持費ごとにご紹介します。
修繕費の目安金額は、築年数にあわせてかかる費用が変わります。
当然、新築したばかりの住宅であれば、修繕費はほとんど必要ありません。
しかし、築20年、30年・・・と築年数が経てば修繕する箇所も増えてくるので、より多くの修繕費がかかるようになるでしょう。
一般的には、築10年ごろからメンテナンスが必要になると言われています。また築20年ほどになると、床材や壁紙の張り替え、水回りのリフォームなどの大規模な修繕が行われやすい傾向です。
一例として、新築から10年ほどで必要となるメンテナンスである、外壁塗装の費用をご紹介します。
外壁塗装の費用は面積と使う塗料の種類によって変わりますが、一般的な住宅で650,000〜1,500,000円ほどです。
また、10年が寿命だとされている給湯器の交換には、150,000〜250,000円ほどの交換費用がかかります。
以上のように戸建住宅を維持していくためには、築年数によりそれぞれの箇所に対して費用が必要です。
参照:経済産業省:(PDF)
固定資産税の費用は次の計算式により算出されます。
税額 = 課税標準額 × 税率[100分の1.4]
一戸建て住宅の維持費として必要な固定資産税額は、課税標準額によりそれぞれ変わります。
建物の場合は固定資産税課税標準額が固定資産税評価額と同じになることがほとんどです。
しかし、土地の場合は違うこともあるので、それぞれの土地の条件により算出されます。
もし、課税標準額が5,000万円の不動産を所有しているなら、700,000万円の固定資産税を支払わなくてはなりません。
地震保険・火災保険などの保険費用も、住宅の面積や保険期間、保険会社、保険範囲により費用が変わります。
しかし、一般的には、1年間の火災保険で30,000〜40,000円程度が目安です。
地震保険にも加入するとすれば、90,000〜100,000円くらいが相場となります。
一戸建て住宅では固定資産税や保険料、修繕費などさまざまな維持費が必要となります。
それでは一戸建てとマンションではどちらの維持費が安くなるのか検証していきましょう。
関連記事:メリット・デメリットから考える戸建てとマンションの違い
マンションの維持費は一戸建てに比べてどのようになっているのか、必要となる項目別に費用の目安をご紹介します。
一戸建てにはなく、マンションに必要となる維持費のひとつが管理費です。
管理費とは廊下やエントランス部分、エレベーターなど、マンションの共有部分を維持するために使われる費用のことを指します。
マンションでは駐車場を使用するための費用も必要となります。
一戸建てであれば敷地内に駐車場が設置されることが多いでしょうが、マンションの場合は専用の駐車場を借りなければなりません。
駐車場の費用は土地により変わりますが、 1か月あたり5,000~30,000円ほどが平均的です
車を使用しなければならない方は、駐車場代も維持費として必要であることを知っておいてください。
マンションを保有するには、一戸建てでも必要となる固定資産税も維持費のひとつとなります。
固定資産税が課税されるのは、「原則、登記簿や土地補充課税台帳に所有者として登録されている者」です。
つまり、分譲マンションであっても、マンションの1室を所有していると登録されていれば固定資産税を支払う必要があります。
マンションの固定資産税額の計算基準は、一戸建てと同じです。
税額 = 課税標準額 × 税率[100分の1.4]
一戸建てよりもマンションの1室のほうが、課税標準額が高ければ、専有面積が一戸建てより狭くても課税額は高くなります。
マンションを所有すると、管理費や駐車場費用に加えて、一戸建てでも必要な固定資産税も支払わなくてはならなくなるのです。
マンションと一戸建てに共通する維持費のひとつとして保険費用もあげられます。
一戸建てだけでなく、マンションの維持費としても保険料は必要です。
マンションの火災保険は1年から5年分をまとめて支払うケースが多くなります。
年間1万円くらいの保険料は維持費として必要になると考えてください。
一戸建てには維持費がかかりますが、コツを把握すれば目安となる金額よりも抑えられるようになります。これから一戸建てを建てたいと思われている方に向けて、維持費を抑えるための5つのポイントを解説します。
一戸建ての維持費として大きな割合を占める固定資産税は、控除を活用することで抑えられるようになります。
【固定資産税控除】
以上のような固定資産税控除制度を活用すれば、支払う税金の額を減らせるはずです。
利用できるものは必ず賢く利用することで、一戸建て維持費のうちの固定資産税支払額は大きく抑えられるでしょう。
関連記事:住宅購入で受けられる補助金と受け取りまでの流れについて
火災保険の見直しを定期的に行うことも、一戸建ての維持費軽減のために役立つ対処法です。
加入してから数年経つと、「必要ないかな・・・」と思う補償やオプションがあるかもしれません。
定期的に火災保険の見直しを行い、本当に必要な補償のみに絞ると維持費が安くなるはずです。
続いての一戸建ての維持費を抑えるためのコツは、メンテナンスを頻繁に行うことです。
メンテナンスを頻繁に行っておくと、小規模な修繕で済ませられるようになる確率が高くなります。
そして、結果的に修繕費も安く抑えられるのです。
軽微な不具合であれば安く修繕できるので、メンテナンスを頻繁に行うことで一戸建ての維持費は抑えられます。
メンテナンスを頻繁に行うことも大切ですが、メンテナンスの必要性が低い素材を使って住宅を建てることも重要なポイントです。
住宅の素材はさまざまですが、中には耐久性が高く、メンテナンスの必要性があまりない素材や工法も存在します。
今から維持費を抑えられる一戸建てを建てたいと思われているなら、素材や工法の耐久性にこだわるのも方法のひとつです。
住宅に軽微な不具合が出た場合、簡単な修繕であればご自身で行うことで維持費を抑えられます。
たとえば壁紙の張り替えや塗装、ドアノブの交換、水回りのパッキン交換などであればDIYで済ませられることもあるでしょう。
ただし、さらに状況が悪化してしまうことも考えられるので、難しいと感じたら専門業者に依頼してください。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、一戸建てにかかる維持費と節約のポイントがご理解いただけたと思います。
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この記事の監修者
中島 由香
Nakajima Yuka
株式会社ジョンソンホームズ 新築建売SOUHOUSE営業統括。
2021年に中途入社後、前職のアパレル業界で培った高い接客スキルと
お客様への細やかなフォローに定評があり、3年目で営業統括へ抜擢。現在は販売管理と後進の育成に注力。