
2022年5月26日
建売住宅で後悔しないために意識するポイント
建売住宅の購入を検討している方に向け、探し方のコツや注意点についてご紹介します。
住宅購入は一生に一度のものかもしれませんので、購入の際には慎重になることでしょう。
そのため、建売住宅を購入したいけれど探し方がわからない、どのように家探しを進めるべきか・・・と悩む方は少なくありません。
今回の記事では建売住宅の探し方のコツや購入時の注意点を解説しますので、納得のいく家探しのための参考になるはずです。
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建売住宅の探し方を見ていく前に、まずは家探しのための確認事項からチェックしましょう。
【確認事項】
住宅を購入するなら、まず予算を決めなければなりません。
家の金額は5年間の収入くらいとされています。
ご自身の年収と照らし合わせて算出してください。
そして住宅に対して絶対に譲れない条件を決めておくと、建売住宅を探すときに迷いにくくなります。
本当に建売住宅があっているのか、希望する住宅の種類から考え直すことも大切でしょう。
住宅の種類ごとの特徴は次の項目で解説するので、まずは以上の3つのポイントを確認することが大切です。
それでは建売住宅の探し方を知りたい方に向けて、物件の種類ごとに特徴をご紹介していきます。
まずは新築一戸建てです。新しく建てられて、まだ誰も住んだことのない建売住宅が新築一戸建てに該当します。
建売の新築一戸建ては土地と物件がセットで販売されます。
そのため住宅の雰囲気を実際に感じられることと、購入したらすぐに住み始められることが大きなメリットです。
すでに完成していたり、仕様がある程度決まっていたりすることが特徴です。
中には設備を選べるハウスメーカーもありますが、基本的に設備や間取りなどは選べません。
新築一戸建てとして建てられた住宅を、そのまま土地とともに購入することになります。
注文住宅は新築一戸建てに含まれますが、建売ではなくイチから造り上げるタイプの住宅です。
建売住宅であれば、完成した住宅をそのまま購入します。
しかし、注文住宅は施主の希望や意見を具体化させながら住宅を造っていくのが違いです。
完全に施主の思いのままとなる「フルオーダー住宅」と、ある程度の仕様が決まっていてカスタマイズができる「セミオーダー住宅」の2種類があります。
いずれにしても、建売住宅より選択肢の幅が広く、細かな部分まで施主が決めなければなりません。
関連記事:建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット!注意点についても解説
中古物件とは、以前に誰かが住んでいた物件のことです。建売一戸建て・マンションのいずれでも中古物件として販売されています。
中古というと「古い」とのイメージがあるかもしれません。
しかし、新築から2~3年で売りに出される物件もあるので、タイミングが良ければ築年数の経っていない物件に出会えることもあるでしょう。
中古物件はすでに完成している住宅を購入するので、自分好みのカスタマイズはできません。
好みの住宅にするためには、リフォームやリノベーションが必要となります。
マンションは複数戸が入った建物の一室を専有するタイプの物件です。
一戸建ては専有する土地の中にひとつの建物を建てます。
しかし、マンションは複数の世帯がひとつの建物に同居しており、それぞれが壁で仕切られた1室となる形態です。
マンションには駐車場や廊下など、他の住人と共有する部分があります。
居住者は自分が専有する部分のみの管理を行い、共有部分の管理は管理会社などが行います。
そのため、清掃や設備などのメンテナンスに手間がかかりません。
ただし建物を守るために、ルールや設備の使用方法などが決められているなど、自由度が低い一面もあります。
建売住宅を検討する際は、快適な暮らしを実現するための条件をよく確認することが大切です。価格や間取りだけでなく、家族構成やライフスタイルに合わせた将来的な住みやすさまで考慮する必要があります。
具体的には、立地や周辺環境、施工品質、アフターサービスの有無など、多角的に判断して総合的な満足度を得られるかどうかをチェックすると良いでしょう。
建売住宅は完成済み物件をそのまま購入するため、内覧でのチェックが非常に重要です。内覧の際には、壁や床の仕上がりだけでなく、収納の大きさやドアの開閉具合、換気や採光なども細かく確かめましょう。
モデルハウスと比較して設備や仕様が異なる場合もあるため、パンフレットや図面と実物の違いを説明してもらい、不明点は遠慮なく質問するのがコツです。
建売住宅を探し始める前に、家族全員の意見を確認し、必要な条件を共有しておくと後悔の少ない物件選びができます。
例えば、立地条件や希望する広さ、予算上限などをあらかじめ整理し、優先順位をつけましょう。ここでは特に意識したい3つの要素を紹介します。
職場や学校への通勤・通学時間はもちろん、周辺の生活施設や交通機関の利便性が大きく関わります。
駅やバス停までのアクセス、スーパーや病院などの日常に必要な施設の距離は重要な判断材料です。
生活動線を具体的にイメージし、将来的な変化(子どもの進学や転勤など)も考慮すると良いでしょう。
家族構成やライフスタイルに合わせ、部屋数や収納スペース、リビングの広さなどを慎重に検討します。子ども部屋の配置や在宅ワークスペースの有無、将来的に部屋を仕切る可能性なども考慮しましょう。吹き抜けやオープンキッチンなどデザイン性が高い間取りも魅力ですが、日常の使いやすさとのバランスが大切です。
建物本体価格以外に、諸費用やオプション工事費、引っ越し費用なども含めた総額を見込んで資金計画を立てる必要があります。住宅ローンの借入可能額だけを頼りにすると返済負担が大きくなる恐れがあるため、毎月の生活費や将来の教育費なども踏まえ、無理のない予算設定を行うことが重要です。
建売住宅の探し方には、具体的に4つの方法があります。
最も手軽なのはポータルサイトで検索して探す方法でしょう。
最近では不動産会社のサイトでさまざまな物件の情報が閲覧できます。
間取りや設備、立地、価格など、建売住宅を購入する上で重要となる情報が一覧で見られる便利なものです。
建売住宅を探すための第1段階として、ポータルサイトでめぼしい物件を絞り込むのもひとつの方法。
まずは手軽にポータルサイトから探してみましょう。
モデルハウスに訪れるのも建売住宅の探し方として良い方法と言えます。
モデルハウスとは各住宅メーカーが実際に建設した住宅を、直接見たり、触れたりできるものです。
実際に体験すれば住宅の雰囲気がわかりますし、どの住宅メーカーが自分にあっているかもわかるでしょう。
また、モデルハウスの見学会会場には住宅メーカーのスタッフがいるので、相談ができることもメリットのひとつです。
ポータルサイトなどでモデルハウス見学会の情報を得たら、ぜひ足を運んでみてください。
情報誌や折込チラシも建売住宅の情報源として便利です。
地域の情報誌や新聞の折込チラシ、駅などに設置されているフリーペーパーには建売住宅の情報が載っていることがあります。
ただし、紙媒体の情報なのでタイムラグがあり、すでに売れてしまっている物件が掲載されているかもしれません。
また、新しく公開された建売住宅の情報が掲載されていないこともあるでしょう。
情報誌や折込チラシは情報収集のために便利なものですが、情報が最新でない場合もあることを覚えておいてください。
直接不動産会社を訪れるのもおすすめの探し方です。
不動産会社に行けば、情報誌や折込チラシ、ポータルサイトに掲載されていない物件の情報が手に入るかもしれません。
また、条件にあう物件を紹介してもらったり、相談をしたりできるのもメリットと言えます。
住宅購入を検討しているエリアに強い不動産会社なら、立地に関するアドバイスもしてもらえるでしょう。
予算や条件など細かなところまで決まっているなら、不動産会社に直接足を運ぶと有益な情報が得られるはずです。
建売住宅を購入する際は、物件を見つけた後も内覧や契約手続きなどのステップが待っています。
スケジュール管理やローン審査の手続きなど、スムーズに進めるためには全体の流れを把握しておくことが大切です。ここでは主な流れを5つのステップにまとめます。
写真や図面だけでは分からない、実際の広さや設備の使い勝手を確認します。日当たりや窓の位置、ドアの開閉など、細部までチェックしましょう。
周辺環境も合わせて見学しておくと、住み始めてからのギャップを減らせます。
内覧して気に入った場合、不動産会社に「購入申込書」を提出します。申し込み時には手付金が必要になる場合がありますが、これは正式契約前の意思表示として扱われることが多いです。
物件の引き渡し時期や価格交渉、付帯設備などについて不動産会社や売主と話し合い、双方が納得いくように条件を詰めます。抵当権や瑕疵担保責任などの書面も確認し、契約日や必要書類をスケジュール化しておきます。
多くの場合、購入申し込みと並行して住宅ローンの事前審査を行います。必要書類として源泉徴収票や勤務先情報、物件の概要資料などが求められます。
審査結果を踏まえて最終的なローン契約を結び、実際の融資金額や金利を確定させる流れが一般的です。
条件や金額がまとまり、ローン審査の見通しが立ったら売買契約を結びます。手付金や印紙税、仲介手数料の一部などの支払いが発生し、重要事項説明書を受け取って内容を確認します。
契約完了後は引き渡し準備が進み、残金決済と同時に物件が所有者に移ります。
建売住宅は完成済みで現物が確認しやすいメリットがありますが、見落としがちな注意点も存在します。
後から「こんなはずではなかった」という事態を回避するため、主に費用面や品質面、周辺環境などを念入りにチェックしておきましょう。
関連記事:建売住宅の寿命は何年?
建売住宅は表示価格のみで購入できるわけではなく、ローン手数料や火災保険、登記費用、仲介手数料などの諸費用がかかります。
外構工事が未完成の場合もあるため、追加工事費が発生するかどうかを含めて総額を算出しておくと安心です。
「使ってみたら収納が少ない」「コンセントの位置が不便」などのトラブルを防ぐため、内覧の際に実際の動線をシミュレーションしましょう。
キッチンの高さや洗面台の配置、引き戸の開閉具合なども細かく確認し、後悔を少なくする工夫が大切です。
床下や天井裏、配管などは目視しづらい部分ですが、施工会社の情報や保証制度を通じて品質を確認する方法があります。
断熱材や防水処理、外壁の構造などを確認するとともに、設備のメーカーやスペックも比べると長期的な満足度が向上しやすいです。
建物自体が理想的でも、周辺環境が騒音や治安、交通アクセスなどの面で問題があると住み心地に影響します。夜間や休日にも現地を訪れて、実際の様子を見ておくと後悔を防げます。
通勤ルートや子どもの通学路も事前にチェックしておきましょう。
地盤が弱いエリアだと、将来的に地盤沈下や傾きが起こる恐れがあります。地盤調査やハザードマップを確認し、水害や土砂災害のリスクを把握することが大切です。
また、建物の保証内容に地盤補償が含まれているかどうかも確認しましょう。
建売住宅は購入後の不具合に対し、売主や施工会社から一定期間の保証を受けられる場合があります。保証範囲や年数、補修対応のスピードなど、アフターサービス体制を詳しく聞いておけば、住み始めてからのトラブルも安心して対処できます。
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、建売住宅の探し方のコツや注意点がご理解いただけたと思います。
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この記事の監修者
菅原 健介
Sugawara Kensuke
2022年に株式会社ジョンソンホームズ新築建売SOUHOUSEへ新卒入社。
入社3年目で営業リーダーへ抜擢。
1児の父としてファミリー目線での暮らしの提案を行なっている。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級を保有。
保有資格