2023年7月28日
戸建て住宅の初期費用は? 費用を安く抑える方法も紹介
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建売住宅の寿命は、劣化対策のレベルや入居後のメンテナンス、施工技量などによっても差があるものの、新築であれば最低でも60年くらいといわれています。
注文住宅よりも手ごろな価格で購入できるのもあって、寿命が短いといわれがちな建売住宅ですが、メンテナンス次第では実際に木造で100年近く住んでいるものもあるほどです。
建売に限らず、住宅の寿命を左右するのが基本構造部分。
基礎となる土台や柱、素材などが法律上最低限の仕様なのか、もしくはそれプラスαで施工されているのかによって、寿命に差が出てくるのです。
過去にはずさんな施工もあったといわれる建売住宅ですが、最近の建売住宅は注文住宅同様、60年以上は住めるということを覚えておきましょう。
木造住宅の寿命は、短いもので50年、長いもので100年超えといわれています。
最近では100年住宅という言葉も珍しくありません。
ハウスメーカーの中には60年保証のついた木造住宅を提供しているところもあるほどです。
できるだけ長く寿命を全うするには、居住者の細かいメンテナンスやリフォームも必要となってきます。
また建売住宅購入前は、質の高い住宅につけられる「長期優良住宅認定」の住宅かどうか、劣化対策等級が高いものかどうかなど、ハウスメーカーにも確認しておくことも重要です。
木造住宅は30年が限界との噂もありますが、それは過去のもの。
現在は建築や耐震にまつわる法律も整備されており、木造住宅でも大切にケアすることで一生かけて住める住宅になっていることを理解しましょう。
関連記事:木造住宅のメリット・デメリットと理解しておきたい防音性と耐震性
土地・住宅を自ら設計する注文住宅ですが、同じ建物の構造で比較した場合、建売住宅との寿命に大きな違いはありません。
建売住宅は注文住宅に比べると、手ごろな価格で手に入るため、寿命も短いのではないかと思われがちですが、それは誤解です。
そもそも建売住宅が注文住宅に比べて安い理由は、
などがあげられ、決して質が低いからというわけではありません。
そのため、長く住みたいから注文住宅、寿命が短いから建売住宅を避けるというのは、もったいないです。
寿命の面においては、両者に大きな違いや差がないことを知っておくと良いでしょう。
関連記事:建売住宅と注文住宅のメリット・デメリット!注意点についても解説
建売住宅を売る場合、受け渡し日から最低10年間、住宅の品質を保証する「住宅品確法」というものがあります。
これは住宅に隠れた不具合や欠陥が見つかった場合、購入者が請負人に対して無償での修繕や賠償請求ができるというもので、瑕疵担保責任を負うことが義務付けされているのです。
責任を負うべきとされているのは、新築住宅の基本構造部分。
そのほかの部分は、おおよそ2年といわれています。
住宅品確法が設立されたおかげで手抜き工事が減ったとも言われており、建売住宅に短期間住んでいつか売ればいいと思っている方でも、しっかりメンテナンスをして住宅の品質を保つ必要があります。
建売住宅に住めるのは30年ほどで、注文住宅等に比べると、寿命が短いと勘違いされやすいです。
しかし実際は、そんなことありません。
ではなぜ建売住宅の寿命は短いと言われているのでしょうか。その理由を説明していきます。
建売住宅の寿命が短いと勘違いされる原因になったのは、おそらくバブル期の建築状況によるものといわれています。
というのも、バブル期は、経済的に豊かかつ現在のように建築にまつわる法律が整備されていませんでした。そのため、とにかく住宅を大量生産しても売れていたのです。
数を出せば売れる、そんな風潮が手抜き工事を生み、結果的に現在もなお建売住宅は寿命が短いといわれる所以になっています。
最近では建売住宅であっても、注文住宅であっても建設にまつわる法律はすべて同じ基準なので、品質を保てており、寿命にも差がありません。
建売住宅の寿命が短いというのは、現在の住宅環境を考えると噂程度なので、気にすることはないでしょう。
戦後にかけての人口の増加に伴い、建売住宅もかなりの数が作られました。
しかし築20年以上経過した住宅は価値がつきにくいのと、生活様式の変化に合わせて、古い住宅は解体されて、新しく建築する傾向に。
そのため、かつて作られた建売住宅もメンテナンス次第ではまだまだ住めるのに、解体されているケースも少なくありません。
建売住宅の寿命が短いのではなく、短く見えてしまう側面もあるようです。
建売住宅はメンテナンスなどのケアをしっかり行うことで、60~100年住むことができます。ここでは、少しでも建売住宅で長く住むためのポイントを紹介します。
一番のポイントは、やはり「メンテナンス」です。注文住宅でもメンテナンスが不十分だと早く劣化してしまいます。建売住宅でも、きちんとメンテナンスを行っていれば長寿命化も十分に可能です。ひと口にメンテナンスと言ってもいろんな方法がありますが、劣化しやすい場所を把握しておくとスムーズに対処できます。
水回りの設備機器は、住宅が建って10~15年で更新もしくはチェックし、メンテナンスすることをおすすめします。
たとえ表面的には問題がなくても、見えないところが劣化している恐れがあるからです。
住宅のメンテナンスは自分でできるものと、専門の業者に頼む方法の2つがありますが、水回りは後者である、専門の業者に頼むのが安心。
水回りのすべてをリフォームすると費用がかかるので、目視して劣化が目立つ部分のみの修繕でもよいでしょう。
また専門の業者に頼むからこそ、1社だけではなく、最低でも3社ほど見積もりを取り、予算に合うところで選ぶのが安全です。
関連記事:建売住宅の標準設備は?おすすめのオプション工事を費用と併せて解説
外壁塗装やコーキングは、10年前後で劣化症状が現れます。
住宅によって外壁塗装に使用されている素材は異なるものの、どんな素材でも10年前後で補修が必要です。
耐久性の低い外壁塗装であれば、10年といわず、8年程度で劣化症状が現れるケースもあるため、こまめにチェックすることで過度な劣化を防げます。
外壁塗装やコーキングの補修にはDIYはおすすめできず、プロに頼むのがベスト。
塗装技術や補修の仕方はプロしかわかりませんし、間違った補修はかえって劣化を悪化させることも。また外壁は高所の作業もあるので素人が行うのは非常に危険です。
屋根は状態の確認がしづらいため、なかなか補修するタイミングがわかりにくいですが、築10~20年くらいを目安にメンテナンスしましょう。
使われている屋根の素材や形状によって、メンテナンス方法が変わります。
最近ではあまり見かけなくなった瓦屋根は耐久性が高いものの、それでも10~20年程度でメンテナンスが必須です。
一方現在の住宅の屋根で最も多いストレート屋根は、ストレートだからこそ反ったり割れたりする可能性があるので、より念入りにメンテナンスしましょう。
屋根は災害や天候の影響を受けやすい箇所なので、見えなくてもしっかり補修することが大切です。
また住宅を購入する前に、土地や地盤をきちんと選ぶことも大切です。
同じ建売住宅でも、土地や地盤がしっかりしている場所は、比較的寿命が長くなりやすいと言われています。万が一、購入した後に土地や地盤の問題が出てしまうと多額のコストもかかってくるので気をつけましょう。
土地や地盤は、インターネットで簡単に地盤データを調べることができます。地図で確認するのもおすすめです。
建売住宅に限らず、内覧は必要不可欠です。
気になる箇所がないか、十分に内覧しましょう。
例えば床材・外壁材の質感のチェックや、水回りや生活する上での導線の確認など、実際に住むと想定したうえで、疑問に思ったことはすぐに確認するのがおすすめ。
たとえ建売住宅でも決して安い買い物ではありませんから、しっかり確認することで寿命を維持することができます。気になる方はメーカーに確認しておくのも良いでしょう。
ここからは、建売住宅に長く住むための選び方についてご説明します。同じ建売住宅であっても、ハウスメーカーが違うと構造や使う材質も異なるもの。それによって建売住宅の寿命にも違いが生まれるので、しっかりおさえておきましょう。
建売住宅を内覧したり購入を検討したりしている最中であっても、ある程度どんな建築材料を使用しているのか、施工の品質などは知ることができます。
大手ハウスメーカーであれば、建築材料という面ではある程度の質が保たれます。
グレードの高い建築材料を使っている物件は、耐久性も高くなるので長寿命化しやすくなるのです。
どうしても外装や内装のデザインばかりに目がいきがちですが、建築材料や施工の品質なども確認してみてください。気になる点は売主に確認するのもおすすめです。
先ほども述べましたが、定期的なメンテナンスは建売住宅の長寿命化に必要不可欠です。
どんなに丈夫な家でも、メンテナンスをしていないと確実に劣化してしまいます。
ですから、上記の目安を参考にしっかりメンテナンスを行うようにしましょう。小さいメンテナンスなら入居から数年経てば行えますし、業者に頼まず自身でできる軽いものもあるので、積極的に行っていくと大きな補修を防げることもあります。
10年前後は大がかりなメンテナンスになるので、計画を立てて行ってください。コストはかかりますが、建売住宅の寿命を延ばすことができます。
魅力的な物件でも、実際に住んでみないことには良し悪しはわかりません。
内覧時は問題視しなかったところでも、住んでみると不便に感じたり、勝手が悪かったりと思ってしまうことも珍しくないのです。
そんなときハウスメーカーによっていろんなサポートがありますが、特に確認したいのが「アフターサービス」です。
アフターサービスが付いていると、入居後の欠陥や補修箇所にもしっかり対応してもらえるので助かります。
ただアフターサービスはハウスメーカーによって保証期間や保証内容に差がありますので、事前に確認するのがおすすめです。
保証期間は、短いもので1~2年、そのほか10年、20年、30年などに分かれています。なかには永久保証を謳っているハウスメーカーもありますので、どれだけ保証に力を入れているか知っておくと安心です。最長保証や延長条件なども合わせて調べておきましょう。
ちなみに法律上では品確法と呼ばれる、瑕疵担保責任による住宅の構造部分等の品質を10年保証する義務があるので、そちらもしっかり調べておくと安心です。
アフターサービスでも、何が起こったときにどこまでサポートしてくれるかといったサポート範囲も確認しておきたいところです。
たとえ10年以上サポートしてくれるハウスメーカーでも、サポート範囲が狭いと意味がありません。長く住み続けるには有償で期間を延長できたり、広範囲サポートしてくれたりするほうが安心でしょう。
建売住宅を購入するときは、資産価値を見極めた上で購入するのもよいのでしょう。
家は、いつどんな理由で家を手放すことになるかわかりません。
このとき、資産価値の低い家を購入してしまうといつまでも売れ残り、住宅ローンも残ってしまいます。
それだったらこだわった注文住宅の方が価値は高いのでは…!と思われがちですが、実は建売住宅の方が資産価値的にもおすすめなのです。
というのも、住宅(建物)自体は20年が経過すると、資産価値はほぼ0になるといわれています。
残る価値は土地にあるため、住宅そのものに高いお金をかけた注文住宅よりも、住宅自体のコストを抑えた建売住宅の方が、結果的に資産価値を高めることにつながるわけです。
資産価値を意識して住宅選びをするのであれば、住宅はもとより、土地の価値が付くような場所に建売住宅を買う方が価値は保たれやすいでしょう。
そのほかにも次のポイントを意識して選んでみてください。
建売住宅は注文住宅よりも寿命が短いと思われがちです。定期的にメンテナンスをしたり土地や地盤がしっかりした物件を選ぶことで長寿命化することはできます。大切なのは、入居してからの扱い方です。少しでも長く住むためにも、丁寧に生活しましょう。
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この記事の監修者
菅原 健介
Sugawara Kensuke
2022年に株式会社ジョンソンホームズ新築建売SOUHOUSEへ新卒入社。
入社3年目で営業リーダーへ抜擢。
1児の父としてファミリー目線での暮らしの提案を行なっている。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級を保有。
保有資格