2021年5月25日
建売住宅のメリット・デメリットについて解説
「家を購入したいけれども月々の返済額の負担が大きい」
「購入したい家が年収に対して高い」
マイホームを購入するうえで、上記の悩みを抱えている方は多くいるでしょう。理想を言えばローンは早く返済し、生活にゆとりを持ちたいものです。
しかし、短期間での返済が難しい方も多くいます。
そんな方におすすめなのが、40年の住宅ローンです。40年の住宅ローンは35年ローンに比べて、月々の返済額を少なくすることが可能です。40年の住宅ローンを提供している金融機関は多くはありませんが、一部のところでは行っています。
本記事では、40年の住宅ローンのメリットからデメリット、おすすめな人を詳しく解説します。
住宅の購入を検討している方、ローンで悩んでいる方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
Contents
もともと住宅ローンの借入期間は35年以下が一般的でしたが、現在は40年を扱っている金融機関もあります。
40年を扱う金融機関は多くはありませんが、具体的には住宅金融支援機構と民間金融機関が提携しているフラット、そして返済期間を36年から50年に設定できるフラット50などです。
他には地域に密着した地方銀行であれば、柔軟な対応をしてくれることもあります。
40年の住宅ローンが増加している背景としては、月々の返済を無理なく行いたい人が増えていることが理由です。賃金がなかなか上がらないが税金の負担は増える状況から、あえて返済期間を伸ばして生活にゆとりを持つのが目的です。
住宅ローンは短く設定することで返済が早く終わりますが、その分月々の返済額も増えていきます。
そこで住宅ローンを40年にすれば、月々の出費を抑えて生活にゆとりを持ちながら、家の購入が可能です。
関連記事:住宅ローンの流れを解説!必要書類や申請にかかる費用について
40年で住宅ローンを組むメリットとして、以下の3つが挙げられます。
月々の返済額が不安といった方も、住宅ローンを40年にすることで家を購入しやすくなるかもしれません。
家の購入を検討している方は、これから紹介する内容を参考にしてください。
住宅ローンを40年にする最大のメリットともいえるのが、月々の返済額を少なくできることです。
ローンの返済期間を短く設定すれば、早めに完済する分当然その後の負担が軽減されますが、月々の返済額が多くなります。
とくに生活費の支出が多い、購入したい家が収入に対して少し高いといった場合は、返済期間を40年にすることで月々の支出を抑えられます。
生活にゆとりができるため、子育てや貯蓄に回すことも可能です。
40年の住宅ローンは35年に比べて、借入額を上げられる可能性があります。
これは、借入期間を延ばすことで、月々の返済を減らすことができるためです。
年収に対して購入したい家が高い、ペアローンを組むのは避けたいといった場合は、借入期間を40年にしてみるのも1つの手段です。
とはいっても、借入額を必ず上げられるわけではありません。
また、借入額を上げられるにしても、急な出費に対応できる範囲にとどめましょう。
住宅ローンは契約者が死亡、もしくは高度障害状態となった場合、団体信用生命保険が適用されます。
団体信用生命保険とは、住宅ローンの支払いが免除されるものです。
低コストでありながらも手厚い保証がついているため、あえて住宅ローンを40年に設定して、団体信用生命保険の適用期間を長くする方もいます。
参照:一般社団法人 全国信用保証協会連合会|団体信用生命保険
住宅ローンを40年で組むと、月々の返済額を減らせるため、生活にゆとりが出るメリットがあります。一方で、以下のデメリットもあります。
メリットだけに着目して、無計画に40年住宅ローンを組むと後悔する恐れがあります。
これから紹介するデメリットを把握したうえで、本当に自分が40年に住宅ローンを組むべきなのか検討しましょう。
40年住宅ローンは月々の返済額が減る一方で、設定される金利は高い傾向にあります。
実際、40年の住宅ローンを提供しているフラット35は、20年を境に金利が高くなります。
返済期間が長いこともあり、金利負担額はかなり増えるため注意が必要です。
ただし40年ローンにして、経済的な余裕ができた時点で繰り上げ返済をすれば、リスク対処は可能です。
返済期間が長くなれば、その分利息が高くなり、最終的な返済金額が35年以下のものより多くなります。
35年ローンと40年ローンの比較は後ほど行いますが、早めに借り入れないと、最終的な負担も大きくなっていきます。
35年と40年ローンで迷っているのであれば、月々の返済額だけではなく、利息を踏まえたうえで決めるのが大切です。
40年と長期の住宅ローンであることから、定年退職後もローンの返済が残る可能性があります。
40年の住宅ローンをするのであれば、借入時の理想の年齢は20歳〜25歳です。20歳〜25歳であれば、定年退職前に返済し切れる可能性は高くなります。
20代前半は今後転職の可能性があったり、収入が十分ではなかったりすることも考えられますが、65歳完済を目指すのであれば、早めに借り入れするのがおすすめです。
もしも30歳から40年ローンを組むのであれば、経済的な余裕ができた時に繰り上げ返済をしていきましょう。
ここでは、40年ローンと35年ローンの比較を行いました。
35年ローンは利息が元金を上回ることはありませんでしたが、40年ローンは利息の方が多くなっています。こうなると返済しても元金が減らず、精神的な負担も大きくなってきます。
今回の方法は元利均等返済を採用していることもあり、金利は高くなっています。元利均等返済であれば金利は低くなるため、利息も下がります。
ただし、金利が上がっていけば元利均等と同じように返済利息が増えるため、やはり繰り上げ返済、もしくは早めに契約することが重要です。
35年ローン | 40年ローン | |||||
回数 | 毎月返済額 | 元金 | 利息 | 毎月返済額 | 元金 | 利息 |
1年目 | 122,777円 | 72,610円 | 49,667円 | 121,340円 | 54,340円 | 67,000円 |
2年目 | 122,082円 | 72,505円 | 49,577円 | 121,340円 | 54,431円 | 67,909円 |
3年目 | 122,082円 | 72,596円 | 49,486円 | 121,340円 | 54,522円 | 66,818円 |
【シュミレーション条件は以下の通りです。】
40年ローンがおすすめなのは、基本的には20代の若年層です。特に25歳までに40年住宅ローンを組めば、定年退職前に住宅ローンを返済し切ることが可能です。
ただし、そうはいっても利息が安くなるわけではありません。
そのため、経済的な余裕が出た時点で繰上げ返済をしていくことが重要です。
返済計画をしっかりと立てることで、病気になったり、退職を迎えたりしても、ある程度余裕を持って対応策を考えられます。
関連記事:家を買うタイミングはいつが最適?住宅購入者の平均年齢と平均年収
40年ローンを利用できる金融機関は、一部の地方銀行、住宅金融支援機構のフラット35、ネット銀行であれば住信SBIが挙げられます。
とはいっても、40年ローンを提供している金融機関は少ないのが現状です。
40年ローンを組みたい場合は、まずは地域の銀行に相談してみるのがおすすめです。
地域に密着した地方銀行では、柔軟な対応をしてくれる可能性があります。
本記事では、40年の住宅ローンについてまとめました。
40年の住宅ローンは月々の返済額を減らせるため、生活にゆとりを持つことができます。
一方で、35年ローンに比べて利息の負担が大きくなるため、繰り上げ返済をしていくことが重要です。返済計画をしっかりと立てることで、期間内に返済ができます。
もしも現段階で40年ローンを契約しているのであれば、早めに契約することをおすすめします。年齢が上がれば上がるほど、定年退職後も住宅ローンが残る可能性があるためです。
まずは地域の銀行に相談してみましょう。
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札幌市の新築建売をお探しの方はSOUHOUSEまでぜひご相談ください。
この記事の監修者
菅原 健介
Sugawara Kensuke
2022年に株式会社ジョンソンホームズ新築建売SOUHOUSEへ新卒入社。
入社3年目で営業リーダーへ抜擢。
1児の父としてファミリー目線での暮らしの提案を行なっている。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー2級を保有。
保有資格