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家を買うタイミングはいつが最適?住宅購入者の平均年齢と平均年収

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そろそろ家を買いたいけど、タイミングがわからないと悩んでいませんか。結婚や出産、子どもの独立など、いくつか目安となるものはありますが、決断を下すとなると勇気がいりますよね。「もしも時期を誤っていたらどうしよう」と思う気持ちはよく理解できます。

しかし、いつまでも決断を先延ばしにしていると、家賃分の資金を無駄にしてしまう可能性も

この記事では、家を買う最適な時期を検討している方のために、住宅購入者の平均年齢や平均年収、4つの家を買うタイミングのメリットと注意点などを解説しています。以下の情報を参考にすれば、ご自身にとって家を買う最適なタイミングがわかるはずです。

 

住宅購入者の平均年齢

「一生に一度のお買い物」といわれるだけあって、いつ家を買うかを決めることは簡単ではないです。目標や目安がないと、いつまでも行動を起こせずに時期を逃し、後悔に繋がってしまうことが少なくありません。

目標のひとつとして活用されているのが年齢です。一般的にみなさんは何歳くらいで家の購入を決めているのか、詳しくみていきましょう。

 

住宅購入者は30代が中心

国土交通省が発表している資料によると、令和2年度における家を買った人(世帯主)の平均年齢は次の通りです。

 

【家を買った平均年齢】

  • 注文住宅:42.9歳
  • 分譲戸建住宅:39.6歳
  • 分譲マンション:43.5歳
  • 中古戸建住宅:46.8歳
  • 中古マンション:47.1歳

 

新築住宅を買った人の平均年齢は40歳前後です。ただし、新築住宅を買った人の年代は30代が最も多くなっていることがわかります。30代で家を購入した人の割合は次の通りです。

 

【30代で家を買った人の割合】

  • 注文住宅:40.9%
  • 分譲戸建住宅:46.1%
  • 分譲マンション:35.8%
  • 中古戸建住宅:25.9%
  • 中古マンション:25.4%

 

35.8~46.1%の人が30代で新築住宅を購入しています。中古住宅を購入した人は40代が中心です。40代で中古戸建住宅を買った人の割合は30.0%、40代で中古マンションを買った人の割合は28.2%となっています。

以上の年齢は、一次取得と二次取得を分けずに集計しています。一次取得とは家を初めて購入すること、二次取得とは家を買い替えることです。一次取得者と二次取得者の平均年齢は次に示すようになっています。

 

【一次取得者の平均年齢】

  • 注文住宅:38.9歳
  • 分譲戸建住宅:37.4歳
  • 分譲マンション:39.3歳
  • 中古戸建て住宅:43.8歳
  • 中古マンション:45.0歳

 

【二次取得者の平均年齢】

  • 注文住宅:58.9歳
  • 分譲戸建住宅:50.1歳
  • 分譲マンション:57.7歳
  • 中古戸建て住宅:54.7歳
  • 中古マンション:55.3歳

 

一次取得者に限ると、新築住宅を買った人の平均年齢は30代になります。30代で家を買った一次取得者の割合は次の通りです。

 

【30代で家を買った一次取得者の割合】

  • 注文住宅:49.2%
  • 分譲戸建住宅:51.6%
  • 分譲マンション:44.9%
  • 中古戸建住宅:31.7%
  • 中古マンション:28.2%

 

注文住宅、分譲住宅は、5割程度の人が30代で家を買っています。分譲マンションもほぼ同程度です。

以上の結果から、新築住宅を買う人は30代が中心と考えてよいでしょう。

住宅購入者の平均世帯年収

年齢と同じく、家を購入するタイミングの目標や目安にされやすいのが年収です。具体的には、「年収○○円になったら家を買おう」などと考える人が多いようです。それでは実際にどれくらいの年収の人が家を買っているのかについてみていきます。

 

年収400~800万円が中心

国土交通省が発表している資料によると、家を買った人の世帯年収は次の通りです。

【家を買った人の世帯年収(税込)】

  • 注文住宅:738万円
  • 分譲戸建住宅:721万円
  • 分譲マンション:879万円
  • 中古戸建住宅:759万円
  • 中古マンション:687万円

 

一次取得者と二次取得者の世帯年収は次に示すようになっています。

 

【一次取得者の世帯年収(税込)】

  • 注文住宅:695万円
  • 分譲戸建住宅:681万円
  • 分譲マンション:864万円
  • 中古戸建住宅:657万円
  • 中古マンション:657万円

 

【二次取得者の世帯年収(税込)】

  • 注文住宅:897万円
  • 分譲戸建住宅:942万円
  • 分譲マンション:946万円
  • 中古戸建住宅:1052万円
  • 中古マンション:818万円

 

一次取得者の平均年収で最も割合が高いのは、注文住宅400~600万円(29.7%)、分譲住宅400~600万円と600~800万円(ともに28.4%)、分譲マンション600~800万円(25.9%)、中古住宅600~800万円(22.4%)、中古マンション400~600万円と600~800万円(ともに22.8%)です。

多くの人は、年収400~800万円で家を買っているといえるでしょう。

 

多くの世帯は住宅ローンを利用している

家を買っている世帯の多くは住宅ローンを利用しています。新築住宅における住宅ローンを利用している世帯の割合は次のとおりです。

 

【住宅ローンを利用している世帯の割合】

  • 建て替えを除く注文住宅:80.0%(無回答の割合6.9%)
  • 分譲戸建住宅:67.7%(無回答の割合21.0%)
  • 分譲マンション:62.6%(無回答の割合20.8%)
  • 中古戸建住宅:49.3%(無回答の割合24.2%)
  • 中古マンション:50.4%(無回答の割合25.4%)

 

ちなみに、注文住宅・分譲戸建住宅・分譲マンションの住宅ローン返済期間は30年を超えています

 

【関連記事】住宅ローンの流れを解説!必要書類や申請にかかる費用について

 

理解しておきたい年収倍率

年収を目安にしていつ家を買うのかを決めたい人は、年収倍率を参考にするとよいでしょう。

年収倍率は、住宅購入価格が年収の何倍にあたるかを示したものです。年収倍率は「住宅購入価格÷年収」で求められます。

 

例えば、年収600万円の人が3000万円の家を購入すると年収倍率は5倍です。年収倍率は、住宅ローン審査で用いられています。

一般的に望ましいと考えられているのは5倍以内ですが、低金利下の現在では5倍以上でも融資を受けられるケースがあります。住宅金融支援機構が発表している資料によると、フラット35利用者における融資区分別の年収倍率は次に示す通りです。

 

【フラット35利用者における年収倍率】

  • 注文住宅:6.7倍
  • 土地付注文住宅:7.4倍
  • 分譲戸建住宅:6.8倍
  • 分譲マンション:7.0倍
  • 中古戸建住宅:5.5倍
  • 中古マンション:5.8倍

 

現在では、年収倍率5~7倍程度でも融資を受けられるケースが多いようです。以上の年収倍率を、資金計画の参考にすることも可能です。

ただし、融資可能額は年収倍率だけで決まるわけではありません。したがって、ひとつの目安として活用することをおすすめします。

 

住宅を購入するタイミング

年齢、年収以外では、ライフイベントもとにして、いつ家を買うのかを決めることも可能です。一般的には、次に示すようなライフイベントにおいて多くの人が家を買っていることがわかります。

 

【家を買う人が多いライフイベント】

  • 結婚した時
  • 子どもが生まれた時
  • 子どもが独立した時
  • 定年退職した時

 

それぞれのタイミングで家を買うメリットと注意点を紹介します。

 

結婚した時

結婚はライフイベントの中でも家を買う良いタイミングと考えられています。さまざまなメリットがあるからです。例えば、生涯の伴侶とライフプランを考えながら購入する家を決められます。自分たちの将来について話し合いながら理想的な家を購入しやすいので、とても良い機会でしょう。

また、住宅ローンの面でも有利になるケースが少なくありません。20代、30代で結婚する人は、まだ若いので返済期間を長くとれます。そうすると毎月の返済額を抑えられるため、ゆとりのある生活を送りやすくなります。

 

更に、共働き世帯は住宅ローンの審査も通りやすくなります。その理由としては世帯年収が高くなるからです。子どもができたらどちらかが仕事をセーブしたいと考えているのであれば、結婚を機に住宅ローンを組んでおくとよいかもしれません。

ただし、結婚直後は将来について不透明な部分が少なからずあります。したがって、資金計画を立てづらい、部屋数を決めづらいなどが考えられます。何も考えずに進めると失敗の原因となる可能性も。
将来設計・ライフプランなどについて、必要に応じてその道のプロにも相談しつつ、よく考えてから家を買う必要があるといえるでしょう。

 

子どもが生まれた時

子どもが生まれた時も、家を買う良いタイミングと考えられています。この時期に家を買うメリットは、子育てを考慮して購入する家を決められることです。

 

例えば、保育園に入所しやすいエリアの家や小学校から近い家などを選ぶことが可能。結婚からある程度の期間が経っているため、家計を把握しやすい点も魅力ポイントになります。家計と子どもの教育費をもとに、現実的な予算を組めます。

以上のほかでは、住宅ローンの返済期間を長くとりやすい点も見逃せません。20代、30代で出産する場合、住宅ローンの返済期間を長くとって毎月の返済額を抑えることが可能です。

 

ただし、夫婦2人で住宅ローンを組むことは難しくなります。審査で収入の継続性を問われるからです。産休・育休により、家計の収支が悪化しやすい点にも注意が必要です。

 

子どもが独立した時

少し意外かもしれませんが、子どもが独立した時も家の購入に適したタイミングと考えられています。教育費を家の購入に回せるからです。すでにある程度の貯蓄があれば、余裕をもって家を購入することが可能になります。

家族構成が変化しにくい点も魅力です。老後のライフプランに合わせて、夫婦で暮らすための家を購入できます。例えば、利便性の高いエリアに小さな分譲戸建住宅を購入するなどが考えられます。

 

魅力的なタイミングといえそうですが、注意点がないわけではありません。最も気を付けたいポイントは、住宅ローンの返済期間が短くなることです。

一般的な住宅ローンの返済期間は最長35年、完済年齢は80歳です。しかし、年金受給後も返済を続けると、老後資金に影響が及びます。したがって、繰り上げ返済などを活用して、65歳までに完済することが基本となります。

子どもが独立してから家を購入すると返済期間が短くなるため、子どもの独立をきっかけに家を購入する場合、万全の資金計画が必要といえるでしょう。

 

定年退職した時

以上のほかでは、定年退職をきっかけに家を買う人もいます。このタイミングで家を買うメリットは、定年後のライフプランをもとに家を選択できることです。例えば、子ども夫婦が暮らす家の近くに、庭いじりを楽しめる分譲戸建住宅を購入するなどが考えられます。

 

ただし、収入が減少するため、住宅ローンは組みにくくなります。団体信用生命保険に加入しにくくなる点にも注意が必要です。

もちろん、退職金で家を買うことは可能ですが、使いすぎると老後資金が不足してしまいます。定年退職時に家を買う場合も、万全の資金計画が必要です。

 

【関連記事】住宅購入における頭金の平均金額はいくら?

 

家を買うメリット・デメリット

本記事では、家を買うタイミングについてご紹介しましたが、買う前に家を買うことによるメリット・デメリットをしっかり把握したいという人は多いのではないでしょうか?

別記事にて「家を買うメリット・デメリット」について詳しくご紹介しております。ぜひご覧ください。

家を買うメリット5選!賃貸住宅とメリット・デメリットを徹底比較

 

家を買うタイミングは慎重に検討

最適なタイミングは人により異なりますが、30代がひとつの目安といえるでしょう。自身にとって最適なタイミングを検討したい人は、住宅メーカーの担当者に相談してみてはいかがでしょうか。

札幌市の新築建売をお探しの方はSOUHOUSEまでぜひご相談ください。

 

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