2022年10月20日
札幌市南区の特徴とは?住みやすさやアクセスを詳しく紹介
雨が多くなる季節になると、家の中にたまった湿気によるニオイやカビに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。家の中の湿気は放置するとさまざまな影響をもたらすため、適切な対策をする必要があります。
そこで本記事では、家の湿気が溜まりやすい時期や湿気が溜まった場合の影響、そして家の中で湿気がたまりやすい場所や対策方法について紹介します。
Contents
湿気とは、空気中に含まれている水蒸気です。つまり大気は湿度が高ければ高いほど、水蒸気を多く含みます。
年間を通して湿気がたまりやすい季節は梅雨の時期です。気象庁のデータによれば、1月ごろから平均湿度は約58%程度で推移していますが、6月に入ると急激に湿度が約78%に上昇します。
同時に、平均気温も5月から6月にかけて4℃以上上昇するため、カビや虫などが最も活性化しやすい時期となるのです。
ただし、湿気がたまりやすいのは梅雨の時期だけではありません。暖房によって室内が温められる冬は、外気温との差によって窓や壁に結露が生じやすく、室内に余分な湿気が発生しやすくなるため注意が必要です。
参考:気象庁|平年値の更新について ~平年値(統計期間1991〜2020年)を作成しました~
家の中の湿気を放置すると以下のような影響があります。
それでは、湿気を放置した場合の影響について確認していきましょう。
湿気が長時間溜まった状態をそのままにしておくと、カビや細菌の繁殖しやすくなります。カビは一般的に室温が25℃から28℃程度で最も繁殖しやすいため、湿度が高く室温が25℃以上になりがちな梅雨の期間は特に警戒が必要です。
さらに、カビは独特の嫌な臭いの原因となるケースもあるでしょう。
カビが発生すると、ニオイや汚れだけでなくアレルギーの原因となる恐れがあります。カビは室内に胞子を飛散します。そして、カビの胞子が原因となりアレルギー症状の発生や悪化に繋がる可能性があるのです。
湿度が高いとカビや細菌が増加しやすくなります。そして、カビをエサにする「ダニ」や「チャタテムシ」のような害虫が活発化します。さらに、害虫を捕食するムカデやヤスデなども寄ってくる可能性も高まるでしょう。
湿度と気温が高い環境では体温の調節が難しくなり、体調不良や熱中症の危険性が高まります。体調管理のためにも、湿気対策をして快適で健康的な生活環境を確保することが重要なポイントです。
湿度を保ちカビやダニの発生を防ぐには、どのくらいの湿度や室温に設定すれば良いのでしょうか。
厚生労働省の建築物環境衛生管理基準によれば、建物内で健康的な環境を維持するために適している条件は以下の通りです。
上記の湿度や室温を目安にして、建物内の健康的な環境を維持してください。
家の中で湿気がたまりやすい場所は以下の5つがあります。
それぞれの湿気がたまりやすい場所について確認していきましょう。
押し入れやクローゼットは、湿気がたまりやすい場所です。布団をしまい込んでいる場合は特に注意が必要です。睡眠中、人はたくさん汗をかくため、布団には湿気がこもっています。布団を収納する場合は、湿気を取り除いてから収納してください。
靴は足の汗を吸収しているため、シューズボックス内は湿気が溜まりやすい状態です。またシューズボックスは頻繁に掃除する場所ではないため、気づかないうちにカビが生えていることもあるでしょう。
床下収納は室内と異なり、温度が制御されていません。地面からの冷気が直接影響するため、温度変化が大きいのが特徴です。なお、床下収納は湿度も高まりやすいため、床下収納スペースではカビが発生しやすいといえます。
水を利用する場所では、湿気がたまりやすい場所です。特に、お湯を使うと空気も温度が上昇し、湿気がたまりやすい環境となります。
また。キッチンではシンクの下の収納スペースにも十分な注意が必要です。お湯を使うと排水パイプが高温となり、湿気がたまりやすくなるのです。
窓まわりは結露によって湿度が高くなりやすい箇所です。冬季では室内との温度差で常に結露が発生し、窓ガラスの内側がずっと湿った状態となります。同時に、室内は暖房によってカビに適した温度帯になるため、カビの繁殖にも適した環境となってしまうのです。
部屋の湿度を下げるには以下の対策方法があります。
それぞれの対策方法について、確認していきましょう。
部屋の湿度を下げるには、定期的な換気が重要なポイントとなります。そのため、季節にかかわらず、換気を行いましょう。
特に湿気がたまりやすい梅雨や冬季では、1~2時間に1回以上で1回につき5~10分程度の換気がおすすめです。なお、湿気を効果的に排出するためには、複数の窓や扉を開けて空気が流れるようにしてください。
ちなみに、雨が降っている日の換気はどうしたら良いのか悩みますよね。雨の日の換気は、部屋に吹き込んで来るほどの風や大雨でない限り、換気をしたほうが良いといえます。
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除湿器は、室内の湿気を取り除くための家電です。また、新しいタイプの除湿器には、湿気を取るだけでなく、室内で洗濯物を乾かすのに便利な「送風機能」も搭載されているものもあります。
また、風通しが悪い部屋や窓が小さい部屋では、エアコンやサーキュレーターで風を送り空気を循環させる方法や、クローゼットや押入れなどの空間では、扉を開けて空間に向けて風を送ると良いでしょう。
湿気がたまりやすい以下のような場所に、除湿剤を利用するのもおすすめです。
このような場所では、外部の気象条件によって気温が低下し、風通しが不十分で湿度が高くなることが特に起こりやすいといえます。また冬だけでなく、夏にも結露の問題が生じやすいため、特に湿度対策が必要です。
除湿剤には広い空間におすすめする容器タイプのものや、寝具や衣装ケースに入れて使えるシートタイプなど、さまざまな除湿剤があるため設置場所にあわせて選びましょう。
洗濯ものを室内干しする場合は、換気扇や浴室・洗面所に干すのがおすすめです。どうしても部屋に干したい場合は、扇風機やサーキュレーター、またはエアコンの風が当たる場所に洗濯物を干しましょう。
また、布団を押入れへしまう場合は押入れに湿気がこもらないよう、天日干しや布団乾燥機を使いしっかりと乾燥させてからしまってください。また布団の下に、すのこを敷いて収納すると湿気対策になるのでおすすめです。
今回は、家の湿気が溜まりやすい時期や湿度が溜まった場合の影響、そして家の中で湿度がたまりやすい場所や対策方法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
家の湿気対策は、健康で快適な空間を維持するのに大切なポイントです。湿度をそのままにしておくと、カビやダニなどの健康被害も懸念されます。湿気が発生しやすい時期や場所を理解し、適切な対策をしてください。
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この記事の監修者
中島 悠介
Nakajima Yusuke
株式会社ジョンソンホームズ 新築建売SOUHOUSE営業リーダー。
2022年に中途入社後、年間20組以上の引渡しを行うトップ営業マンとして活躍し、
営業リーダーへ。自身も建売購入者としての実体験を元に、
お客様に寄り添った暮らしの提案を行なっている。