2023年8月10日
建売住宅の標準設備は?おすすめのオプション工事を費用と併せて解説
住宅を購入する際の重要な基準の一つがエリアです。
一般的に、駅近物件であるほど人気が高い傾向があるものの、生活スタイルや資産計画に応じて、郊外も検討する価値があります。
そこで本記事では、駅近と郊外の戸建てのそれぞれのメリット・デメリットを比較し、戸建て購入時の注意点、エリア選びのコツを解説します。
戸建ての購入を検討している方、エリア選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
まずは、駅近の戸建てのメリットを見ていきましょう。
駅近の戸建ての最大のメリットは、通勤や通学に便利であるという点です。
駅までの距離が近いため、移動時間を大幅に短縮でき、朝や帰宅後の時間を有効活用できます。また、雨や雪など悪天候時も、駅までの移動中に影響を受けづらいです。
毎日の通勤・通学時のストレスを軽減できるのは、大きな魅力の一つです。
駅周辺には商業施設や飲食店、病院や公共施設など、生活に必要な施設が集まっています。
駅前のスーパーやコンビニで沢山買い物をしても、自宅までの距離が近いため、重い荷物運びが苦になりません。
買い物や食事・娯楽・診療などの目的で、わざわざ遠くまで足を運ぶ必要がないため、交通費や時間も短縮できるでしょう。
生活利便施設が揃っているということは、必然的に人通りが多く活気があるため、女性や子供も比較的安心して過ごせるでしょう。
不動産の価値は、交通や生活利便性の高さで大きく評価されます。
立地が良い駅近物件は、戸建てだけでなくマンションや商業ビルなど様々な活用が可能であるため、中古でも需要が高いです。
資産価値が下がりにくく、売却や賃貸に出す際も好条件でスムーズに取引しやすいです。
また、駅前の再開発などによって地価が上がれば、購入時よりも高く売却できる可能性もあります。
一方で、駅近の戸建てには留意すべきデメリットも存在します。
アクセスが良く商業用地としての需要も高いエリアは、販売価格が高い傾向があります。
戸建て購入の際の総費用が高くなるため、同じ予算であっても、郊外より敷地が狭くなったり、間取りが限られたりする可能性が高いです。
駅近の戸建ては土地代が高いことから、建設会社が土地を小さく区切り、買い手が付きやすいように販売しているケースが多いです。
そのため、土地が狭く隣の物件との距離が近くなります。近所の騒音が気になったり、プライバシーの確保が難しくなったりする可能性が考えられます。
また、駅周辺は商業施設が集まり、交通量も多いです。
夜遅くまで人・電車・車などから様々な音が発生し、騒がしく感じやすいかもしれません。
交通量が多い分、交通事故にも十分に気をつける必要があります。
駅前エリアは都市計画法により、「商業地域」や「近隣商業地域」に指定されている場合が多いです。
これらの用途地域は居住性より商業性が重視されるため、建ぺい率や容積率・日射に関する規制が緩やかに設定されています。
そのため、高い建物が建てられやすく、自宅の隣や南側に大きなマンションやビルが建つ可能性も考えられます。
南向きで本来日当たりが良い土地であっても、高い建物に遮られて全く日が当たらず、眺望も悪くなる恐れがあります。
また、近くに大きな公園や緑を感じられるスペースが少なく、小さな子供がのびのびと遊べる場所を見つけにくいかもしれません。
次に、駅から離れた郊外の戸建てのメリットを見ていきましょう。
駅近物件に比べて、中心部から離れるほど土地代が下がり、戸建ての販売価格も安くなる点が郊外の大きなメリットです。
同じ予算でも敷地や建物面積が広い物件、住宅としてのグレードが高い物件を選びやすくなります。
また、浮いた予算で設備を増やしたり、内装や間取りを変更したりと、オプション工事ができる可能性もあります。
立地を抑えた分、希望の住まいを実現しやすくなるでしょう。
郊外の戸建ては中心部の物件に比べて、同じ予算でも土地が広くなりやすいです。
玄関や収納スペースを多く確保しやすくなり、ゆとりのある住まいになるでしょう。
また、駐車場や庭付き物件も手に入れやすく、家庭菜園やバーベキューなど、郊外ならではの自然を活かした趣味・余暇活動を楽しめます。
郊外の戸建ては駅から離れるため、商業性より居住性を重視した街並みとなります。
人の出入りや交通量が減るため、騒音が少なく静かな環境で暮らせる点が魅力的です。
駅近物件に比べて土地が広めであるため、隣の物件との距離にゆとりが生まれます。
プライバシーを確保しやすく、近所トラブルも避けやすいです。
また、郊外には広い土地を活用した公園や大型のレジャー施設も多く、小さな子供がいる家庭にとって、のびのびとした子育てがしやすくなります。
中心部の喧騒から離れ、余裕のある落ち着いた生活を送れるでしょう。
一方で、駅近と同じく郊外の戸建てにもデメリットが存在します。
郊外の戸建ては駅から離れるため、移動が大変に感じるケースもあるでしょう。
毎日の通勤・通学に時間がかかり、体力や時間的な余裕を保ちづらいかもしれません。
特に、移動手段が徒歩や自転車に限られる場合、雨や雪など悪天候時はストレスを感じやすいです。
また、人通りや街灯が少ないと、女性や子供にとって懸念点となり得ます。
さらに、郊外の駅では電車の本数が少なかったり、特急列車や急行列車が止まらなかったりと、交通の便が悪い可能性が高いです。
車移動が中心となると、維持費や安全面が不安になるかもしれません。
ただし、近年ではテレワークの普及も進み、家で過ごす時間の重要性が高まっています。
従来に比べて、駅までの距離や交通アクセスを気にしない方も増えています。
商業施設や飲食店、病院や公共施設などは、駅周辺に集中しやすいです。
駅から離れる郊外では生活利便施設が限られ、不便に感じる可能性があります。
場所によっては、日用品の買い出しのためにスーパーやコンビニに行くまで、車で30分程度かかるケースも少なくありません。
特に、病院や薬局などの医療機関が遠いと、緊急時に困るリスクも否めません。
郊外の戸建ては駅近物件に比べ、資産価値が落ちやすい傾向があります。
中古需要が低いエリアの場合、売却や賃貸に出す際に時間がかかったり、希望よりも低い条件で募集しなければならなかったりします。
将来的に物件を手放す可能性がある場合は、事前のシミュレーションや運用計画が欠かせません。
駅近と郊外の戸建てのメリット・デメリットは表裏一体です。
物件選びの際に重視するポイントによって、どちらが適しているかが変わります。
生活スタイルや家族構成、予算など、自身の価値観に合った方を選びましょう。
以下で、駅近が向いている人、郊外が向いている人、それぞれの特徴を紹介します。
生活の利便性を重視する方は、駅近の戸建てが向いています。
職場や子供の学校が中心部に位置しており、通勤・通学の手間や時間を減らしたい方は、交通アクセスが良い地域で、駅から数分の徒歩圏内で探すのがおすすめです。
また、ショッピングや食事・娯楽施設に頻繁に出向く方、活気あふれる街で暮らしたい方にも適しています。
子供がある程度成長している家庭や、騒音が気にならない、予算に余裕がある場合は、駅近のデメリットも特に問題にならないでしょう。
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静かな環境で落ち着いた生活を送りたい方は、郊外の戸建てが向いています。
予算内で少しでも広々とした住宅に住みたい方、設備や間取りなどの希望を細かく反映させたい方は、郊外の幅広い選択肢の中で探すのがおすすめです。
また、自然を感じながら子供をのびのびと育てたい家庭、レジャーや趣味活動を楽しみたい方にも適しています。
ある程度の通勤・通学時間を許容できたり、普段から車での移動が多かったりする場合は、駅までの送り迎えや買い出しも不便に感じにくいでしょう。
ただし、将来的に転勤や転居の可能性があったり、売却や賃貸運用を考えたりしているならば、資産価値を考慮して検討する必要があります。
戸建てを購入する際は、ローンを組んで毎月返済するケースが多いです。
予算を決める際は、物件価格以外にも手数料や税金などの諸費用がかかることを考慮しましょう。
また、不動産会社によってエリアや物件タイプなどの得意分野があるほか、仲介のサポート範囲が異なる場合があります。
担当者の人柄にも注目し、納得して信頼できる会社に依頼しましょう。
購入する物件については、エリアはもちろんのこと、間取りや部屋数・設備など、複数の条件を照らし合わせて最適な戸建て物件を探しましょう。
関連記事:一戸建てにかかる3つの維持費と費用を抑えるための5つのコツ
最後に、戸建てを購入する際のエリア選びのコツを見ていきましょう。
通常、物件の図面やインターネットサイトには、駅までの距離や徒歩移動の所要時間が記載されています。
ただし、記載情報はあくまで「不動産の表示に関する公正競争規約」で定められた、「80メートル=1分」と計算するルールに則って算出された目安でしかありません。
坂道のペースダウンや信号待ちの時間が考慮されていないほか、年齢や性別によって歩くスピードは異なります。
駅まで何分かかるかは、実際に歩いて測って確かめるのが確実です。
また、バスを利用する際は、平日土日・朝昼晩と時刻表に目を通し、具体的なイメージをするのがおすすめです。
周辺エリアの住環境は生活スタイルや利便性に大きく影響を与えます。
スーパーやコンビニ・商業施設、病院や教育施設・公園などが近くにあるかは、事前に確認しておきましょう。
また、同じ地域でも日中と夜間、平日と休日では雰囲気が大きく変わる可能性があります。
購入前にできる限り複数のタイミングで訪問し、交通量や人の出入り、地域性を見ておくことで、購入後のギャップを最小化できます。
不動産会社の担当者や地域住民に、直接エリアの特性を聞いてみるのもおすすめです。
購入後の損失やトラブルを防ぐためには、事前の情報収集が欠かせません。
特に、日本は自然災害の影響を受けやすいため、ハザードマップで洪水や土砂災害のリスクをチェックしておくことが重要です。
また、犯罪情報マップでは、犯罪発生状況から地域の治安を確かめられます。
他にも、インターネットを駆使すれば、街の評判や口コミ・人気ランキングなどの情報を取得できます。購入前の判断材料として活用するのがおすすめです。
今回は駅近と郊外の戸建てのメリット・デメリットを比較し、戸建て購入時の注意点やエリア選びのコツを紹介しました。
駅近と郊外では生活の利便性から街の雰囲気まで、多くの点が異なります。
どちらを魅力的に感じるかは、生活スタイルや家族構成・予算などによって変わります。
住む人の価値観や意見を元に優先順位を定め、適したエリアの戸建て物件を探しましょう。
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この記事の監修者
中島 由香
Nakajima Yuka
株式会社ジョンソンホームズ 新築建売SOUHOUSE営業統括。
2021年に中途入社後、前職のアパレル業界で培った高い接客スキルと
お客様への細やかなフォローに定評があり、3年目で営業統括へ抜擢。現在は販売管理と後進の育成に注力。