2023年4月26日
建売住宅の耐震性は?強度や購入前の注意点について解説
札幌で家を建てる際、最も重要な要素の1つが土地の価格、つまり坪単価です。2024年の札幌市内における坪単価はエリアによって大きく異なり、これを理解することが賢明な住宅購入への第一歩です。
この記事では、地域ごとの坪単価を徹底的に解説し、札幌での住宅建設や購入を検討している方々に向けた有益な情報をご提供します。
Contents
家を建てるときに気になるのが「土地費用」です。土地費用は「坪単価」と言い、地域によって異なります。ここでは、札幌の土地相場について解説します。住宅購入の参考にしてみてください。
ひと口に「札幌」と言っても範囲はさまざまで、同じ札幌でも場所によっては坪単価も大きく異なります。平均では79万1838円です。この価格は2023年時点の基準地価なので、値上がりしている可能性は十分考えられます。
現に札幌の土地は年々値上がりしていて、前年から平均で+12.30%上昇しており、最大で+23.00%という情報も出ています。ちなみに、全国順位では66位で、これはかなりの高順位ではないでしょうか。
区別では「豊平区」がもっとも高く、続いて中央区・西区・白石区・厚別区です。地下鉄などの利便性の高い地域が高値傾向にあり、高い地域と安い地域の平均だけでも2倍近く差が出ています。
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家を建てる際に最も重要なコストの1つが建築費です。しかし、建築費だけを見ても、全体のコスト感が掴みにくいことがあります。
そこで役立つのが「坪単価」です。坪単価とは、1坪(約3.3平方メートル)あたりにどれくらいの費用がかかるのかを示す数字です。この数字を使えば、異なる大きさやデザインの家でも、建築費用を公平に比較できます。
また、坪単価は住宅を選ぶ際の重要な指標にもなります。高い坪単価は高品質な材料の使用や、複雑なデザイン、高度な技術が必要とされることを意味する場合があるので理解しておきましょう。
一方で、低い坪単価はコストパフォーマンスが良いか、もしくはどこかのコストを削減していることを示唆しているかもしれません。
ただし、坪単価だけで全てを判断するのは適切ではなく、建築される家の質や性能、サービス内容も併せて考慮する必要があります。坪単価を用いることで、予算計画を立てやすくなるだけでなく、さまざまな建築業者やハウスメーカーの提案を比較しやすくなります。
また、それぞれの計算基準が異なる場合があるため、比較する際には、何が坪単価に含まれているのか、しっかりと確認することが大切です。
坪単価というのは“建物の床面積1坪あたり”にかかる建築費用を指します。1坪あたりの費用で計算できるので、ある程度「どれくらいの費用が必要になるのか」がわかります。
坪単価の計算方法は「建物の本体工事費用÷延床面積」です。
(例)
本体工事費用3,000万円・延床面積40坪の場合
3,000万円÷40=75万円/坪
この計算を知っていれば、家の広さがバラバラでも坪単価は確認できます。
ハウスメーカーごとに確認してみましょう。
札幌で家を建てる際に最も重要なのが、土地の価格です。
ここでは、各エリア別の坪単価を詳しく見ていきましょう。坪単価は土地の価格を1坪(約3.3平方メートル)あたりで算出したものです。
地区名 | 平均坪単価 |
中央区 | 177,380円 |
北区 | 370,281円 |
東区 | 124,181円 |
白石区 | 133,488円 |
豊平区 | 180,609円 |
南区 | 98,965円 |
西区 | 148,797円 |
厚別区 | 128,462円 |
手稲区 | 82,105円 |
清田区 | 87,201円 |
参照:北海道地価調査・地価公示 – 総合政策部計画局土地水対策課
引用データ:令和5年度(2023年度) 北海道地価調査 基準地標準価格一覧表
札幌市中央区は、大通りや商業地域を有する札幌の中心エリアであり、その立地により坪単価に大きな差があります。商業地域から外れた場所では、より手頃な平均坪単価約177,380円で土地を見つけることが可能ですが、大通公園や札幌駅周辺のような中心地では価格が数倍に跳ね上がることも珍しくありません。
中央区内で土地を購入を考える際には、立地だけでなく将来の価値や周辺環境、交通の便などを総合的に検討し、予算内で最適な場所を選ぶことが重要です。また、購入前には、複数の場所の土地価格を比較し、市場価値を把握することをお勧めします。
札幌市北区は、都市の中心に近い北24条〜麻生エリアで地下鉄駅の利便性が高く、土地の需要が旺盛です。平均坪単価約370,281円という相対的に高い水準を維持しています。
このエリアの人気は、都市生活を望む人々にとっての魅力が高いため、投資や居住目的での購入希望者が絶えません。
一方、茨戸方面は、より郊外に位置し、大規模な開発が進行中で、新しい住宅地としての潜在性が高まっています。この地域では、より広い土地をより手頃な価格で手に入れることが可能で、とくに若い家族や初めて家を購入する人々に人気があります。
こうした背景から、北区の不動産を考える際は、現在の価格だけでなく、エリアの将来性や開発状況を考慮することが重要となるでしょう。
東区は、札幌市内でも人気のあるエリアの1つで、とくに地下鉄東豊線に沿った地域は住宅需要が高く、土地の流通が少ないため坪単価も高めに設定されています。
平均坪単価は約124,181円と、他の地域に比べても高価格帯に属します。しかし、地下鉄から離れた東雁来方面などでは、土地が広く供給も比較的多いため、より手頃な価格で土地を探すことも可能です。
このエリアでは、自然に囲まれた環境を求める家族や、より広い土地を希望するバイヤーに適しています。各々のライフスタイルや予算に応じて、地下鉄沿線の利便性と郊外の広さや静けさのバランスを考慮して、最適な土地選びを行いましょう。
白石区では、地下鉄沿線の白石〜南郷エリアが生活の利便性と住環境の良さから高い人気を集めている地域です。その結果、この地域の平均坪単価は約133,488円と、札幌市内でも比較的高価な部類に入ります。
一方で、北郷エリアやJR沿線周辺はまだ発展途上の部分も多く、新しい住宅や商業施設の開発が進んでいます。これらのエリアは、比較的土地が狙いやすく、価格も安めであるため、初めての家購入や予算に限りがある家庭には魅力的です。利便性と価格のバランスを重視する方には、これらの地域が適しているかもしれません。
豊平区は札幌市の中でも、とくに人気の高いエリアです。地下鉄東豊線に沿った地域では、便利な交通アクセスのために高い需要があり、その結果、土地の面積に対して価格が高騰しています。平均的な坪単価は約180,609円と他のエリアに比べて高価ですが、その価格は土地の立地や周辺の生活インフラに大きく左右されます。
一方で、地下鉄から離れた郊外エリア、とくにバス路線が主な交通手段となる地域では、土地価格は多少抑えられ、より手頃な価格で広い土地を求める家族や投資家に適している地域です。
しかし、交通の便や生活の利便性も考慮する必要があり、価格と生活環境のバランスを考えながら最適な場所を選ぶことが重要です。
札幌市南区の澄川〜真駒内付近は、自然が豊かで住環境が整っており、それが反映された高価格帯です。平均坪単価は約98,965円と、他のエリアと比べても比較的高い水準です。山間部に位置する定山渓方面に進むと、自然はより豊かになりますが、都市部からの距離があるため、土地価格は下がる傾向にあり、より広い土地を手に入れられるでしょう。
このエリアでは、バスや自家用車が主な交通手段となるため、日常の移動手段や通勤・通学のルートを考慮しつつ、自分のライフスタイルに合った場所を選ぶことが重要です。また、将来的な土地価値の変動も考慮に入れながら、長期的な視点での土地選びを心がけましょう。
札幌市西区は、地下鉄・JRのダブルアクセス可能なエリアが多く、市内での移動が非常に便利です。このため、住宅地としての需要が高く、坪単価も市内で比較的高価格帯を形成しているのが現状です。
とくに、琴似エリアはその高い利便性から多くの人に選ばれており、平均坪単価は約148,797円です。琴似エリアでは新しい商業施設や住宅開発が進んでおり、さらに価格の上昇が見込まれます。新規に家を建てる場合、エリアの将来性や生活の利便性を考慮しつつ、価格のバランスを見極めることが重要です。
厚別区は札幌市内でも発展が目覚ましいエリアで、新札幌エリアを中心に大規模開発が進んでいます。この影響で、地域全体の土地価格が上昇傾向にあり、現在の平均坪単価は約128,462円です。
この開発により、ショッピングセンターやレクリエーション施設、医療機関などの生活インフラが充実しており、生活の利便性が大幅に向上しています。新しい住宅地が形成されつつあり、将来性を見越して土地や家を購入するのも良い選択と言えるでしょう。
しかし、価格の上昇を見越して早めの行動が推奨されます。購入を検討している方は、地域の開発計画や将来の見通しを踏まえ、慎重に判断することが重要です。
札幌市手稲区は、市内他区に比べて比較的土地が安価で広く、平均坪単価は約82,105円です。とくに、子育てを重視するファミリー層からの人気が高いエリアです。手稲区内は緑が豊かな住環境が魅力の1つであり、公園や学校が近隣に多く、家族連れにとって理想的な環境を求めやすいのではないでしょうか。
また、主要交通手段のJRを利用することで、札幌市中心部へのアクセスも比較的容易です。商業施設や病院も整っているため、日々の生活が便利で快適です。安全で子どもに優しい環境をお求めの方には、手稲区が適しています。通勤や通学、そして生活環境を総合的に考慮して、手稲区での新生活を検討されてはいかがでしょうか。
札幌市清田区は、市の郊外に位置しつつも、豊富なバス路線による良好なアクセスが魅力です。平均坪単価約87,201円と他エリアに比べて手頃で、広い土地を求めるファミリーや自然を愛する人々に人気があります。
また、静かで落ち着いた住環境を求める方にもおすすめのエリアです。周辺には公園や自然豊かな散策路があり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。生活利便性を求める方は、バス路線の充実した場所を、広々とした空間を求める方は郊外の静かなエリアがおすすめです。
先述した通り、坪単価は建物の建築コストを1坪あたりで割ったものであり、大まかな建築費用の目安です。この価格には外構工事費や諸経費などは含まれておらず、建物の仕様や設備、メーカーによっても大きく変動します。
とくに、小規模住宅では設備投資が変わらないため、坪単価が高くなる傾向です。
また、坪単価の計算基準はメーカーによって異なり、価格だけでなく提供されるサービスや品質も考慮する必要があります。
札幌では、土地の価格もエリアによって異なるため、坪単価と土地価格を総合的に比較し、立地条件や将来性も踏まえた上で慎重に判断することが求められます。したがって、坪単価を重要視することは必要ですが、それだけに依存せず全体のコストを把握し、総合的な視点から家づくりを計画しましょう。
札幌での家づくりを成功させるためには、地域ごとの坪単価を正確に把握し、総合的な費用計画を立てることが重要です。
坪単価は建築費の目安で、外構工事費や諸経費など、その他のコストも考慮に入れる必要があります。エリアごとの坪単価の違いを理解し、立地や将来性を考慮した上で、自分たちのニーズに合った土地選びを行いましょう。
また、坪単価だけではなく、提供されるサービスや建物の品質も重要な判断基準です。
札幌市内での住宅購入を考えている方は、総合的な視点から検討を進め、理想の家づくりを実現しましょう。
札幌市内で新築建売住宅のご購入でお困りのことがありましたら、SOU HOUSEへぜひお気軽にご相談ください!
最新の物件情報・見学会など随時更新しています。
札幌市の新築建売をお探しの方はSOUHOUSEまでぜひご相談ください。
この記事の監修者
中島 悠介
Nakajima Yusuke
株式会社ジョンソンホームズ 新築建売SOUHOUSE営業リーダー。
2022年に中途入社後、年間20組以上の引渡しを行うトップ営業マンとして活躍し、
営業リーダーへ。自身も建売購入者としての実体験を元に、
お客様に寄り添った暮らしの提案を行なっている。